【沖縄】保護犬を迎え入れるにはどうしたらいい?里親になるための審査や手順を解説

「犬を飼いたい!」と思ったときに、”保護犬の里親になる”という選択肢を持つ人も増えてきたこの頃。
でも、どうやって迎え入れるのかどんな犬がいるのか、里親になるための手順や迎え入れる方法のイメージが湧かない人もいるかもしれません。

この記事では、「保護犬ってどんな犬?」という疑問から、
「保護犬を迎え入れる方法」「保護犬を迎えるときに知っておきたいこと」について解説していきます。

まず、保護犬とはどういう犬を指すのか簡単にご説明します。

「保護犬」とは?

保護犬とは何らかの事情で保護された犬の総称です。
飼い主に捨てられたり、迷子になって飼い主が現れない状況などで、愛護センターや動物愛護団体に一時保護されている犬のことを指します。

「保護犬」と聞くと、過去に虐待を受けていたり人に懐かない野犬を想像するかもしれません。もちろんそういう子もいるのは事実です。が、"人に慣れていない子""トラウマがある子"だけとは限りません。
元々飼われていたが飼い主の都合で捨てられた子、ブリーダーからのレスキューで元繁殖犬の子元野犬、高齢飼い主が飼いきれなくなった子迷子で愛護センターに入っていた子、多頭飼育崩壊の現場からレスキューされた子など、、、
とても人に慣れている子もいれば、人に懐くまで時間がかかる子もいます。年齢も体格も様々です。そしてどの子も新たな「家族」を待っています。

「保護犬を迎え入れる方法」

「保護犬を迎え入れる方法」は、大きく分けて3通りの方法があります。

①保護団体から引き取る(一番メジャーでおすすめな方法です🐶)
②愛護センターから直接引き取る
③捨て犬(迷子)や知り合いなどから飼えなくなった子を引き取る

①保護団体から引き取る
▶︎一番メジャーであり、おすすめの方法は、「保護団体」から引き取ることです。
沖縄県内には、行き場の無いワンちゃんたちを保護している保護団体がいくつかあります。保護団体から犬を引き取る際には、団体の主催している譲渡会へ足を運んでみたり、HPなどから里親募集中の子を探し直接問い合わせをし、その後実際に会ってみて担当者とお話の上、審査に進んでいきます。

保護団体から犬を引き取るには、必ず申し込みをして「審査」があります。先着順ではありません。”その子”にマッチしたベストな家庭を選びますので、必ずしも引き取れるわけではありません。
家族構成やお留守番時間・子どもや先住動物の有無などを確認する「書類審査」。また脱走対策や事故防止のための「環境調査」などの審査があります。
審査方法や内容は団体毎に多少異なります。審査の内容をより詳しく知りたい方はぜひこちらも合わせてお読みください。

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譲渡会の情報はこちら

②愛護センターから直接引き取る
▶︎2つ目は沖縄県動物愛護管理センターに収容されている犬を引き取る方法です。
センターで譲渡講習を受け、環境調査を経て、審査を通過すると引き取りができます。沖縄県動物愛護センターでは、毎週水曜日に”譲渡講習会”を行なっています。
→「譲渡講習会」とは、愛護センターから犬を引き取る前に必ず受ける講習会です。講習会を受講し、後日家庭訪問にて環境調査を行い、譲渡の可否を判断します。譲渡講習会は要予約です。その日に犬を連れて帰ることは出来ません。

沖縄県愛護センターのHPはこちら

③捨て犬(迷子)や知り合いなどから飼えなくなった子を引き取る
▶︎3つ目は、タイミングや巡り合いになりますが、迷子(野良の子)や知り合いなどから行き場のない子を引き取る。

ここまで大まかな「保護犬を迎える方法」をお伝えしてきましたが、それでも保護犬を迎えるのは少し不安、、という方もいるかもしれません。

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保護犬を迎えるときに知っておきたいこと

その子の保護経緯を知る
様々な事情があって保護される保護犬たち。まず最初のステップとして、その子がどういう経緯で保護されどんな過去があるのかを知ることが大切です。
何かにトラウマがある子は、出来るだけそのトラウマを避けたり、問題行動などがある子に対してはどう対応していくべきなのかを保護団体の担当者とよく相談することなどが必要になります。
元々家庭で飼われていたが手放された子はメンタルのケアが必要であったり、ブリーダーからレスキューされた子は身体のケアが必要であったり、「迎え入れるワンちゃん」によって必要な対応が異なる場合があります。

医療費や養育費にお金がかかること
動物を飼うということはとてもお金がかかります。どんな生き物を飼うにも言えることですが、犬を飼う上で金銭的余裕はとても重要です。
狂犬病予防接種や混合ワクチン・定期検診や毎月の予防薬など基本的な医療費から、万が一病気や怪我をした際の大きな出費に備える蓄えも必要です。
また、医療費やフードなどの基本的なコストから、場合によってはペットホテルやドッグトレーナーにかかる費用も発生します。保護犬の中には疾患を抱えた子や専門的なトレーニングが必要ない子もいますので、本当に生涯その子を養えるのかよく考え覚悟を持つことが大切です。

家族になるまで時間がかかる可能性があること
迎え入れたいと希望するワンちゃんによっては、新しい家族の一員になるまで心を開くのに時間がかかる可能性もあります。
特に元野犬やネグレクトなどから保護された子は、心を開き信頼を得るまで時間がかかる傾向があります。時間がかかっても決して見捨てず何ができるのかを考え、少しずつ家族になっていきましょう。

保護犬を迎えることに少しでも興味が湧いたら、ぜひ里親募集中のワンちゃん達を見てみてくださいね!

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